FAQ
アルマイト処理自体は、RoHS指令に抵触する物質を
使用しないため、基本的にRoHS指令に対応しています。
ただし、以下の2つのケースでは、RoHS指令に抵触する
物質が含まれる可能性があるため注意が必要です。
1. クロム酸塩を用いた封孔処理
RoHS指令では、六価クロムの使用が原則として禁止
されています。
通常、アルマイト皮膜の耐食性を高めるための封孔処理
には、沸騰水などが使用されます。しかし、特定の高い
耐食性が求められる用途では、クロム酸塩や重クロム酸
カリウムを用いた封孔処理が行われることがあります。
この処理を施した場合、アルマイト皮膜から六価クロム
が検出されるため、RoHS指令に抵触します。
2. 着色アルマイトの染料
着色アルマイトで使用される染料の一部に、カドミウム
などのRoHS指令規制物質が微量に含まれている可能性も
ゼロではありません。
ただし、現在はRoHS指令に対応した染料が主流となっており、
このケースは稀です。