めっきQ&A

FAQ

アルマイトの耐アルカリ性は?

アルマイトは、アルカリ性に対して非常に弱い性質を
持っています。

アルマイト皮膜の主成分である酸化アルミニウムは、
酸にもアルカリにも溶解する両性酸化物です。
そのため、アルカリ性の溶液に触れると化学反応が起
こり、皮膜が溶解したり変色したりします。

●アルカリ性環境で起こること

・皮膜の溶解:
pH8〜9以上のアルカリ性溶液にさらされると、アルマイト
皮膜は溶け始めます。
強アルカリ性の溶液(例:苛性ソーダ)に浸すと、短時間
で皮膜が完全に剥がれてしまいます。

・変色・白化:
完全に溶解しなくても、アルカリ成分が付着して放置すると、
その部分が白っぽく変色したり、シミになったりします。
この変色は、一度発生すると元に戻すことは困難です。

●日常生活での注意点
アルマイト製品を扱う際には、以下のようなアルカリ性物質
に注意が必要です。

・アルカリ性洗剤:
食器用洗剤の一部や、特に油汚れ用・換気扇用の強力な洗剤は
アルカリ性であることが多いです。

・重曹:
重曹水は弱アルカリ性であり、アルマイト製品を長期間浸したり、
こすり洗いをしたりすると皮膜を傷つける可能性があります。

・アルカリ電解水:
近年普及しているアルカリ電解水も、アルマイト皮膜を侵食する
原因となります。

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