FAQ
アルマイト処理されたクリーンエアスプレーが全体的に
黒ずむ原因は、主に以下の3つの可能性が考えられます。
1. 手垢や油分、汚れの付着による変色
これが最も一般的な原因です。
アルマイト皮膜の表面には、肉眼では見えない非常に微細な
孔(ポア)が無数に開いています。通常、この孔は封孔処理
によって塞がれますが、完全に密閉されるわけではありません。
この微細な孔に、日常的に触れる手の油分(手垢)や、空気中
のホコリ、油分などが染み込むと、それらが時間の経過とともに
酸化・変質し、黒ずんだような汚れとして定着することがあります。
特に、封孔処理が不十分な場合、汚れが皮膜の奥まで浸透しやすく
なります。
2. 内容物との化学反応
スプレー缶の内部のアルマイトが黒ずむ場合、内容物(高圧ガスや
添加剤)とアルマイト皮膜が化学反応を起こしている可能性があり
ます。
クリーンエアスプレーの主成分であるフロンガスやLPG、DMEなどの
高圧ガスは、通常はアルマイトに影響を与えませんが、微量に含ま
れる添加剤や、特定の条件下での反応によって皮膜が変質し、黒ずむ
ことがあります。
3. アルマイト処理自体の不備
アルマイト処理の品質に問題があった場合も、変色の原因となります。
・封孔処理の不完全さ:
前述のように、封孔処理が不十分だと、汚れや化学物質が皮膜に浸透
しやすくなり、黒ずみの原因となります。
・着色アルマイトの不具合:
染料着色の場合、染料が不均一に吸着していたり、染料自体の品質が
悪かったりすると、特定の条件下で変色しやすいことがあります。