FAQ
アルマイト皮膜を剥離すると、製品は小さくなります。
これは、アルマイト皮膜を剥離する際に、アルミニウム
の母材もわずかに溶解してしまうためです。
●寸法が小さくなるメカニズム
アルマイト皮膜の剥離には、主に苛性ソーダ(水酸化ナトリ
ウム)などの強アルカリ溶液が用いられます。
・皮膜の溶解:
苛性ソーダは、アルマイト皮膜(酸化アルミニウム)を
溶解させます。
・母材の溶解:
アルミニウムは両性金属であり、アルカリ性にも溶解する
性質があります。
皮膜が溶解して下地のアルミニウムが露出すると、アルミ
ニウム母材も同時に溶解し始めます。
このため、元の皮膜の厚さ分だけでなく、母材の溶解分も
加わって、製品の寸法は小さくなります。