FAQ
サテン処理とは、金属表面に絹(サテン)のような、
繊細で均一な半光沢の質感を与える表面仕上げのこと
です。
光沢アルマイトのような鏡面仕上げとは異なり、光の
反射を抑え、指紋や微細なキズが目立ちにくくなる効果が
あります。
アルマイト処理の前工程として行われることが多く、上品
で落ち着いた外観を演出するために利用されます。
●サテン処理の方法
サテン処理には、主に以下のような方法があります。
1.化学サテン処理
・原理:
アルカリ溶液や酸性溶液に浸漬させ、化学的に表面をわずかに
溶解させることで、均一な微細な凹凸を形成します。
・特徴:
複雑な形状の製品でも均一な処理が可能で、比較的安価に行え
ます。
ただし、溶解量が多すぎると寸法変化が大きくなることがあり
ます。
2.電解サテン処理
・原理:
電解液中で電気を流し、電解作用によって表面に微細な凹凸を
均一に形成します。
・特徴:
化学サテン処理よりも、より繊細で均一な仕上がりが得られます。
3.機械サテン処理
・原理:
細かい粒子(ガラスビーズ、サンドなど)を吹き付けるブラスト
加工や、特殊なブラシで研磨することで表面を粗します。
・特徴:
強いマット感や、独特の模様を出すことができます。