めっきQ&A

FAQ

アルマイト後にラインが発生する原因は?

アルマイト処理後に製品の表面にライン(線状の跡)が
発生する原因は、主に前工程での表面状態の不均一性と、
アルマイト処理中の不具合の2つに大別されます。

1. アルマイト処理前の問題(下地の影響)
アルマイトは、下地の状態をそのまま反映する性質があり
ます。
バフ研磨や研磨のムラ: アルマイトの前にバフ研磨や手作業
による研磨を行っている場合、研磨の方向や力の加減が不均一
だと、その研磨跡がアルマイト後にラインとして浮き上がる
ことがあります。

・素材のキズやヘコミ:
プレス加工や切削加工でついたキズやヘコミ、素材自体の
引き抜き線などが、アルマイトによって強調されて見える
ことがあります。

・前処理(エッチング)のムラ:
アルマイトの前に表面の酸化膜を除去するエッチング処理
が不均一だと、溶解のムラがライン状の模様として現れる
ことがあります。

2. アルマイト処理中の問題
アルマイト処理中の化学反応や物理的な要因が原因でライン
が発生することもあります。

・電解液の流れのムラ:
アルマイト槽内で電解液が均一に流れていない場合、製品の
表面に液の流れの跡がライン状の模様として残ることがあり
ます。
特に、浴槽の端や仕切りの近くで起こりやすいです。

・治具の影:
製品を吊るす治具(フック)の形状や吊るし方によっては、
電解液や電流が流れにくい「影」のような部分ができます。
この部分に皮膜が不均一に形成され、ライン状の跡として
残ることがあります。

・気泡の付着:
アルマイト処理中に製品表面に気泡が付着したままになると、
その部分の皮膜形成が阻害され、斑点やライン状の跡の原因
となることがあります。

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