FAQ
アロジン処理には導電性がありますが、RoHS指令に抵触する
アロジン処理と、抵触しないアロジン処理の両方が存在します。
1. アロジン処理の導電性
アロジン処理は、アルミニウムの表面に非常に薄い(1μm以下)
の化成皮膜を形成する処理です。
・皮膜が薄い:
アロジン皮膜は、アルマイトのように厚い絶縁皮膜ではなく、
化学反応によって形成された薄い層です。
・導電性の維持:
この皮膜はアルミニウムの持つ電気伝導性をほとんど妨げない
ため、処理後も高い導電性を維持できます。
そのため、電気部品やアースを取る必要がある部品などに適して
います。
2. RoHS指令への適合性
アロジン処理のRoHS指令への適合性は、使用するクロムの種類に
よって決まります。
・六価クロム系アロジン:
従来のタイプのアロジン処理は、耐食性を高めるために六価クロム
化合物を使用していました。
六価クロムはRoHS指令で規制される有害物質であり、現在では原則
として使用が禁止されています。
・三価クロム系アロジン:
六価クロムの規制を受けて開発された代替技術が、三価クロムを
使用したアロジン処理です。
三価クロムはRoHS指令の規制対象外であり、従来の六価クロム処理
と同等の耐食性を持ちながら、環境負荷を低減しています。
・ノンクロム系アロジン
クロム系の薬品を使用しないアロジン処理です。
アロジン処理のページはこちらから
お問合せのページはこちらから