アルマイト処理のプロセス自体にカドミウムは含まれて
いないため、何らかの経路で外部から持ち込まれたと
推測されます。

●考えられる主な原因

1．電解液の汚染
アルマイト処理に使用される硫酸などの電解液が、何らかの
理由でカドミウムに汚染された可能性があります。
例えば、処理槽の清掃が不十分であったり、過去にカドミウム
を含む素材を処理した際の残留物が槽内に残っていたりした場合
です。

2．前処理工程の汚染
アルマイト処理の前工程である脱脂やエッチングに使用される
薬品が、カドミウムで汚染されていた可能性も考えられます。
薬品の管理が不適切であったり、再利用された薬品にカドミウムが
混入していたりした場合に起こり得ます。

3．製品自体の汚染
アルマイト処理を行う前のアルミニウム製品自体に、カドミウムが
付着していたり、素材にカドミウムが含まれていたりする可能性が
あります。
例えば、過去の工程でカドミウムめっきされた部品と同じラインで
処理された、あるいはカドミウムを含む油や粉じんが付着した状態
で持ち込まれた、といったケースが考えられます。

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