めっきQ&A

FAQ

アルマイトは膜厚にばらつきがあるのか?

アルマイトの膜厚にはばらつきが発生します。

アルマイト処理は電気化学反応を利用するため、製品の
形状や処理条件によって、皮膜の厚さに多少の差が生じ
るのが一般的です。

●膜厚にばらつきが発生する主な原因

1.電流密度の不均一性
アルマイトは電流を流すことで皮膜が成長します。
製品の形状や、電極(陰極)との距離、治具の取り付け
位置などによって電流の分布が不均一になると、電流が
集中した部分の皮膜が厚く、そうでない部分は薄くなります。

特に、鋭角なエッジ部分や、製品の先端部は電流が集中しや
すいため、皮膜が厚くなりやすい傾向があります。

2.電解液の流れと温度のムラ
電解液の流れが不均一だと、製品の各部位へのイオンの供給
に差が生じ、皮膜の厚さにムラが発生します。

また、処理中の発熱により電解液の温度にばらつきがあると、
皮膜の溶解速度に差が出て、膜厚が不均一になることがあり
ます。

3.製品の形状
細くて長い穴の内部や、複雑な形状の製品は、電解液がスムーズ
に流れにくく、電流も均一に流れにくいため、皮膜がつきにくい
傾向があります。

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