FAQ
アルマイト処理の上に直接アルマイトを重ねることは
できません。
アルマイト処理は、アルミニウムの表面を電気化学的に
酸化させて皮膜を生成するプロセスです。
すでにアルマイト皮膜が形成されている場合、その皮膜は
電気を通さない絶縁体であるため、その上からさらに電気を
流してアルマイト皮膜を形成することはできません。
●再アルマイト処理を行う場合
アルマイト処理をやり直したい場合や、色を変えたい場合は、
以下の手順で「再アルマイト処理」を行う必要があります。
1.剥離処理:
既存のアルマイト皮膜を、強アルカリ溶液(苛性ソーダなど)を
使って完全に剥がします。
この皮膜は、塗装などとは異なり物理的な研磨だけではきれいに
除去できないため、化学的に溶解させるのが一般的です。
2.前処理:
剥離した後のアルミニウム素地を、改めて脱脂やエッチングなど
の前処理を行います。
3.再アルマイト処理:
前処理が完了した製品に、改めてアルマイト処理を施します。