めっきQ&A

FAQ

アルマイト処理後に油を使用したら手の形や模様のようなシミが発生した原因は?

アルマイト処理後に油を使用したら手の形や模様のような
シミが発生する主な原因は、アルマイト皮膜の封孔処理が
不十分であることが考えられます。

アルマイト処理によってアルミニウムの表面には、非常に
微細な孔(ポア)が無数に開いた状態になります。
通常、この孔を塞いで耐食性や耐汚染性を高めるために
封孔処理が行われます。

もし、この封孔処理が十分に行われていなかった場合、または
処理そのものが省略されていた場合、アルマイト皮膜の孔は
開いたままになります。
その状態で油(手の油分、潤滑油など)が付着すると、その
微細な孔に油が染み込んでしまいます。

一度孔の中に染み込んでしまった油は、表面を拭いても完全
には除去しきれず、手の形や模様のようなシミとして残って
しまうのです。

特に、以下のようなケースで油のシミが発生しやすいと考えら
れます。

・封孔処理が不完全な場合:
処理時間や温度が適切でなかった、あるいは素材の種類に
よって封孔が均一に行われなかった場合。

・アルマイト処理直後の取り扱い:
処理直後でまだ完全に安定していない状態で素手で触ったり、
油分が付着したりした場合。

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