FAQ
艶消し黒アルマイトは紫外線で脱色する可能性があります。
ただし、その脱色の度合いは、着色方法によって大きく
異なります。
1. 染料着色(一般的なカラーアルマイト)の場合
最も一般的な着色方法である「染料着色」は、アルマイト
皮膜の微細な孔(ポア)に有機染料を吸着させることで
色を付けます。
この有機染料は、太陽光に含まれる紫外線(UV)のエネルギー
によって分子構造が破壊され、色が徐々に薄くなったり(退色)、
変色したりすることがあります。
特に赤や黒といった濃色は影響を受けやすいとされています。
2. 電解着色(屋外用アルマイト)の場合
屋外の建材などに用いられるアルマイトの多くは、「電解着色」
という方法で着色されます。
これは、染料の代わりに金属塩を微細な孔に析出させて発色
させる方法です。
金属や金属化合物による着色のため、有機染料のように紫外線に
よって分子構造が破壊されることがなく、耐候性に非常に優れて
います。
ほとんど変色や退色しないため、長期間の屋外使用が可能です。