めっきQ&A

FAQ

硬質アルマイト処理の特性を発揮する膜厚は?

硬質アルマイト処理の特性を十分に発揮させるための
膜厚は、用途によって異なりますが、一般的には20μm
から70μmの範囲が推奨されます。

特に、高い耐摩耗性や耐食性が求められる場合、膜厚が
厚いほど、その効果は顕著に現れます。

●膜厚と特性の関係
・耐摩耗性・硬度
膜厚が厚いほど、皮膜の硬度が高くなり、摩耗や傷に対す
る耐性が向上します。
摺動部品や機械部品など、過酷な環境で使用される製品には、
厚い膜(50μm以上)が適しています。

・耐食性
膜厚が厚いほど、腐食要因がアルミニウム素地に到達するのを
防ぐ保護層が強力になります。
湿気や塩分にさらされる環境で使用される製品には、厚い膜が
求められます。

・寸法変化
硬質アルマイトの皮膜は、元の素地から外側へ成長するため、
膜厚が増すほど寸法も増加します。
一般的に、片側の寸法は膜厚の約1/2増加します。精密な公差が
求められる部品では、膜厚を薄くするか、マスキング処理を施す
必要があります。

・脆性
膜厚が厚すぎると、皮膜が硬くなる反面、もろさ(脆性)も増し
ます。
衝撃や曲げ応力に弱くなり、割れや剥離のリスクが高まります。

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