硬質アルマイト皮膜は基本的に導通しません。

硬質アルマイトも、通常のアルマイト処理と同様に、
アルミニウムの表面を電気化学的に酸化させて、電気を
通さない酸化アルミニウム（アルミナ）の皮膜を形成します。
この皮膜はセラミックスの一種であり、優れた電気絶縁体です。

硬質アルマイト皮膜は非常に硬く緻密な構造をしており、その
絶縁性は、通常のアルマイトよりも優れています。
この特性から、電子部品の絶縁体や電気的な保護層として利用
されます。

アルマイト処理は電流を流して行うため、治具で挟んだ部分や
吊り下げた部分には皮膜が形成されません。
この治具跡の部分のみ、アルミニウム素地が露出しているため
導通します。

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