FAQ
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亜鉛ダイカストにクロムメッキを施すことは可能です。
しかし、素地特性上、非常に特殊かつ厳密な下地処理が
必要となります。
亜鉛は化学的に活性が高いため、そのままメッキすると
処理液に溶解したり、密着不良を起こしたりします。
安定したクロムメッキ皮膜を得るには、以下の多層メッキ
構造が不可欠です。
1.銅メッキ(必須):
亜鉛とニッケルが直接触れると、金属間拡散により脆い層
が形成され剥離するため、間に銅メッキ層を設けて拡散を
防ぎます。
2.ニッケルメッキ(必須):
亜鉛ダイカストの巣穴を封孔し、高い耐食性と光沢を確保
する役割を果たします。
装飾クロムメッキでは、このニッケル層が防錆の主役です。
3.クロムメッキ(最終層):
銅とニッケルの上に、美観と耐摩耗性を付与するために施
されます。