メッキ専門用語

白錆

白錆は、亜鉛を使うことはあまりないと誤認されがちですが、
鉄板や鉄鋼材料の表面の多くには錆を防ぐ目的で
亜鉛めっきが多用されていますので、鋼板や鉄板の
表面に白錆が出ているように見えるのはこの亜鉛に
由来するものです。
鉄そのものの錆というのは、赤錆か黒錆になります
(酸素の少ない場所ではごくまれに緑色の錆)。

亜鉛の表面には、大気や水のある場所では水酸化亜鉛(ZN(OH)2)
の薄い膜ができています。
この膜自体にも錆を防ぐ効果はあるとされますが、実際には、
水酸化亜鉛が二酸化炭素と反応して生成された塩基性炭酸亜鉛
(2ZnCO3・3Zn(OH)2やZnCO3・Zn(OH)6・H2O、ZnCO3・Zn(OH)2)
が錆を防ぐ主役となっています。

この物質は色が白い(あるいは灰白色に見えることもあります)
ため、白錆と呼ばれます。
亜鉛の錆成分には、炭酸亜鉛が検出されることもありますが、
この物質はあまり組成が安定していないため、実際にはこの
塩基性炭酸亜鉛の形で存在しています。

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