1089　めっきの種類

めっきの種類は、めっきに用いる金属及び合金の種類に
よって分類されるめっきです。

kind of plating

めっきは、金属の表面に他の金属や合金を付着させる技術です。
めっきには、さまざまな種類があり、それぞれに特徴があります。

めっきの種類は、大きく分けて「電気めっき」と「無電解めっき」の
2つに分けられます。

【電気めっき】

電気めっきは、電気化学反応によって金属を付着させる方法です。
最も一般的なめっき方法です。

電気めっきの工程は、次のとおりです。

母材の準備：母材を洗浄し、脱脂などの処理を行います。
めっき液の準備：めっきしたい金属のイオンを含むめっき液を
　　　　　　　　　準備します。
めっき：めっき液中で、母材に電流を流して金属を付着させます。
後処理：めっき後の母材を洗浄や乾燥などの処理を行います。

電気めっきの特徴としては、次のようなものが挙げられます。

膜厚が均一に付着しやすい
大量生産に適している

【無電解めっき】

無電解めっきは、化学反応によって金属を付着させる方法です。
電気めっきに比べて、膜厚が均一で、膜の密度が高いのが特徴です。

無電解めっきの工程は、次のとおりです。

母材の準備：母材を洗浄し、脱脂などの処理を行います。
めっき液の準備：めっきしたい金属のイオンを含むめっき液を準備します。
めっき：めっき液中で、母材とめっき液との間で化学反応を起こして金属を
　　　　　付着させます。
後処理：めっき後の母材を洗浄や乾燥などの処理を行います。

無電解めっきの特徴としては、次のようなものが挙げられます。

電気めっきに比べて、膜厚が均一で、膜の密度が高い
電気めっきに比べて、コストがかかる

引用元：JIS 金属表面処理　2023

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