めっきQ&A
無電解ニッケルめっき処理に関するお問合せ
まったくめっきとは関係ないかもしれませんが、硬質クロムめっき処理と
無電解ニッケルめっき処理の組合せで摺動させている部分が、
300回ぐらい動かすと渋くなってしまいます。
硬質クロムめっき処理と無電解ニッケルめっき処理は、摺動させるには
相性が悪いのでしょうか?
また、摺動に使用する場合で、相性が良いめっきがありましたら、
お教え願います。
渋くなるというのは、滑り性が悪くなると捉えれば
よろしいのでしょうか?
硬質クロムめっき処理と無電解ニッケルめっき処理の膜厚や、
摺動の条件が分かりませんが、高圧力が加わっている状態
で摺動するのでしたら、硬質クロムめっきより硬度の低い
無電解ニッケルめっき皮膜が磨耗して損失し、滑り性が
低下する可能性はあるかと思われます。
無電解ニッケルめっきを熱処理していないようでしたら、
尚更のことと思われます。
また、硬質クロムめっきと無電解ニッケルめっきの
膜厚差が大きいようでしたら、摺動を繰り返すうちに、
どちらかが磨り減ってしまう可能性はあるかと思われます。
(参照)
ビッカース硬度
硬質クロムめっき 800~1000Hv
無電解ニッケルめっき 500~700Hv
※1(熱処理後 900~1000Hv ※2)
※1 無電解ニッケルめっき液の種類によって異なります。
※2 無電解ニッケルめっき液の種類及び、熱処理条件によって
異なります。
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