FAQ
Si11〜16%含有のアルミ合金に硬質アルマイト処理を
施した場合、皮膜硬度はHv300〜400程度が目安となります。
これは、一般的な硬質アルマイトの硬度(Hv400〜500)に
比べてやや低くなる傾向があります。
●硬度が低くなる理由
・皮膜の成長阻害
ケイ素は、アルマイト皮膜の主成分である酸化アルミニウムの
生成を阻害します。ケイ素が多量に含まれると、皮膜が不均一
になりやすく、緻密さや硬度が低下する原因となります。
・皮膜内の不純物
アルマイト処理の過程で、ケイ素の粒子が皮膜内に取り込まれ
ます。
これらの不純物が、皮膜の均一性を損ない、結果的に硬度を
低下させます。