めっきQ&A

FAQ

アルミニウム合金から金属イオンが溶出するのを防止したい場合の処理は?

アルミニウム合金から金属イオンが溶出するのを防止
するための代表的な表面処理は、アルマイト処理です。

アルマイト処理は、アルミニウムの表面を電気化学的に
酸化させ、非常に緻密で安定した酸化アルミニウムの
皮膜を形成する技術です。
この皮膜がバリア層となり、金属イオンの溶出を効果的
に防ぎます。

●アルマイト処理によるイオン溶出防止の仕組み

1.不溶性の酸化皮膜
アルマイト皮膜の主成分である酸化アルミニウムは、水に
溶けにくく、化学的に安定した物質です。
この皮膜が、水や腐食性の液体とアルミニウム素地との接触
を遮断します。

2.封孔処理
アルマイト皮膜は微細な孔を持つ多孔質構造です。
この孔を塞ぐための封孔処理を施すことで、バリア層をより
完璧にし、イオンの溶出を確実に防止します。
特に、加圧水蒸気処理や沸騰水処理は、金属イオンの溶出を
嫌う半導体製造装置や医療機器などで広く採用されています。

3.耐食性の向上
アルミニウムはイオン化傾向が高く腐食しやすい金属ですが、
アルマイト皮膜によって耐食性が飛躍的に向上し、腐食によ
る金属イオンの溶出を防ぐことができます。

アルマイト加工(処理)のページはこちらから
お問合せのページはこちらから

キーワードで検索
複数キーワードをスペースを入れて検索してください。
(例)「硬質クロム 固い」「テフロン 400℃」 など

一覧に戻る