めっきQ&A
テフロン無電解ニッケルめっき処理に関するお問合せ
テフロン無電解ニッケルめっき処理についてお聞きしたいのですが、
樹脂の射出金型での使用を考えています。
処理を行った場合の耐久性はどうでしょうか?
使用環境によって違うと思いますが、事例があれば教えて
下さい。
以上、ご検討の程、宜しくお願い申し上げます。
事例としましては、以下のようなものがございますが
ご使用温度が260℃以上で連続使用となりますと
ちょっと手法を検討する必要性がございます。
1.テフロン無電解ニッケルのテフロン含有率が
弊社では33%が一般的で、大変、滑りやすい
のですが、硬度がHv300程度と低いために、
樹脂によっては、磨耗するケースがございます。
2.P-in処理というものがございます。
テフロンの含有率は33%程度ですが、硬度が
Hv600程度になり、小さい製品であれば一番、
使用実績が多い処理です。
3.1と2のテフロン含有率を下げる。
5%程度まで下げますと、硬度が高くなるのと
同時に、耐摩耗性が向上します。これは、無電解
ニッケルめっき処理の特性が生かされるためです。
4.めっき後にバフ研磨、めっき前にナシジ処理を実施し
面粗さをコントロールする事例もございます。
もし可能であれば、図面をメールにてお送り頂ければ詳細の
お返事が可能です。