めっきQ&A

FAQ

2社に硬質アルマイトを依頼したが色合いと仕上がりが異なるのは?

硬質アルマイトを2社に依頼して色合いと仕上がりが
異なるのは、業者ごとの技術や管理方法の違いが主な
原因です。

●業者によって差が出る4つの理由

1. 処理条件の違い
硬質アルマイトは、電解液の温度、濃度、電流密度、そして
処理時間といった条件を厳密に管理する必要があります。
これらの条件は、業者ごとに独自のノウハウに基づいて設定
されているため、仕上がりに差が出ます。

・温度:
硬質アルマイトは0℃〜-5℃の低温で行われます。
この温度がわずかに違うだけでも、皮膜の緻密さや色が変化
します。
・電流密度:
電流の強さも皮膜の成長速度に影響し、これが仕上がりの均一
性や色合いに直結します。

2. 素材の特性への対応
硬質アルマイトは、アルミニウム合金の成分に強く影響されます。
特に、A7075やA2017などの特殊な合金は、処理が難しく、業者に
よって得意・不得意があります。

・自然発色:
硬質アルマイトは、無着色でも素材の成分によって色が変化します。
業者ごとに異なる素材に対するノウハウを持っているため、同じ
素材でも仕上がりの色合いが異なることがあります。

3. 封孔処理の違い
硬質アルマイト処理後の封孔処理も、仕上がりに大きな影響を与え
ます。
封孔方法(沸騰水、ニッケル塩など)や、その温度・時間も業者に
よって異なるため、皮膜の耐食性や、べたつき、色合いに差が生じ
ます。

4.処理液が異なる。
業者によっては、処理液が異なります(硫酸やシュウ酸)。
その違いでも仕上がりが異なってくる可能性があります。

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