FAQ
硬質アルマイトの再処理は可能です。
ただし、元の硬質アルマイト皮膜を一度剥離してから
再処理するという手順になります。
これは、アルマイト皮膜が電気を通さない絶縁体である
ため、既存の皮膜の上から再処理をしても電流が流れず、
新たな皮膜が形成されないためです。
●再処理の注意点とデメリット
・寸法変化
剥離による肉痩せと、再処理による皮膜の成長が合わさる
ため、元の寸法に戻すのは非常に困難です。
特に、公差が厳しい精密部品の場合は、寸法が変わってしま
うリスクを考慮する必要があります。
・面粗さの悪化
剥離によって素材の表面が荒れるため、再処理後の面粗さが
悪化する傾向があります。
特に、ダイカスト材や鋳物など、不純物の多い素材で顕著です。