FAQ
硬質アルマイト処理後に色むらが発生する原因は、主に
以下の3つが考えられます。
1.素材の成分の不均一性
硬質アルマイトは、アルミニウム合金の成分に強く影響され
ます。
特に、銅やケイ素、亜鉛などの不純物が、アルマイト皮膜の
自然発色に影響を及ぼし、色ムラの原因となります。
同じ品番の合金でも、ロットや製造元によって成分のばらつき
があるため、色ムラが発生することがあります。
2.電流密度の不均一
アルマイト処理は電気化学的な反応を利用するため、製品全体
に均一な電流を流す必要があります。
製品の形状が複雑であったり、電極の配置が適切でなかったり
すると、電流密度に差が生じ、皮膜の厚さや色が不均一になり
ます。
3.アルマイト液の管理状態
処理液の温度や濃度、液中のアルミニウムイオン濃度が不適切
だと、皮膜の生成速度が不均一になり、色ムラが発生します。
硬質アルマイトは低温で処理されるため、特に温度管理が重要です。