メッキ専門用語
緑色クロメート皮膜とは、防食を目的とする緑色のクロメート皮膜のことです。
参考:皮膜の組成割合によって、オリーブ、グリーン、
ブロンズ、褐色などの色調を呈する。
この緑色クロメート皮膜は、耐食性が非常に高く、塩水噴霧試験で白錆発生まで
500時間、赤錆発生まで1000時間以上も耐えることができます。
外観はその名の通り緑色で、形状により反応の差が生じ、赤みを帯びた緑~深緑色の
場合が多いです。
この緑色クロメート皮膜は、自己補修作用を持ち、皮膜が物理的にスクラッチ傷などで
破壊された場合、皮膜中のCr6+が滲み出して亜鉛表面にクロメート皮膜を再生する特長が
あります。
ただし、耐熱性が約60℃以上で低下し、皮膜が脱水収縮してクラックを生じることに
注意が必要です
green chromate conversion coatings
引用元:JIS 金属表面処理 2023