メッキ専門用語

604 浸せき塗装

浸せき塗装とは、水又は溶剤に溶解した塗料中に品物を浸せきして
塗装を行う方法のことです。

浸せき塗装の原理と具体的な方法を説明します。

液体塗料の浸せき塗装:
・ディッピング方式:
塗料槽に被塗物を完全に浸け、引き上げて乾燥させる方法です。
この方法は「浸せき塗り」または「ジャブ漬け塗り」とも呼ばれます。
被塗物に塗料を均一に付着させるために使用されます。
液体塗料は重力の作用で下方に移動し、塗料の粘度によって「たれ」が
発生することがあります。
たれを防ぐために被塗物を回転させたり、適切な粘度の塗料を使用します。

・流動浸せき法:
多孔板を底板とする容器(流動浸漬槽)に粉体塗料を入れ、底から圧縮空気を
送り、粉体塗料を舞い流動させます。
被塗物を予熱して容器内に浸せきすることで、粉体塗料が溶融し、塗膜が形成
されます。
この方法は「流動浸せき法」と呼ばれ、熱可塑性樹脂などの塗膜を形成する際に
使用されます。

しごき塗り:
しごき塗りは、塗料を薄く何回も塗る古典的な技法です。
鉛筆、釣り竿、ゴルフのシャフト、電線などの棒状のものを均一に塗るのに適し
ています。
余分な塗料をゴム板やシール材でしごき取るため、形状が一定であれば一度で
全体を均一に塗ることができます。
ただし、塗料の付着量が少なく、膜厚不足になるため、塗装回数は増えることに
注意が必要です。

dip coating,dip painting

引用元:JIS 金属表面処理 2023

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