メッキ専門用語
化成皮膜とは、酸又はアルカリ性水溶液を用いて無電解で生成した
皮膜のことです。化学皮膜ともいいます。
以下に代表的な化成処理方法を紹介します。
・リン酸塩処理:
リン酸亜鉛、リン酸マンガン、リン酸鉄、リン酸カルシウムなどが
含まれた液体に被処理物を浸漬させ、リン酸塩皮膜を形成します。
この処理は主に鉄の素材に用いられ、皮膜の表面に凹凸ができるため
密着性が向上します。
・クロメート処理:
被処理物をクロメート処理液に浸漬させ、クロメート皮膜を形成します。
亜鉛めっきの仕上げに用いられ、皮膜は自己修復力を持ち、防錆能力が
優れています。
・ジンケート処理:
アルミニウム合金にめっきを施す前に用いられます。
アルミニウム合金は大気中の酸素によって酸化被膜を形成する性質があり、
めっきの密着性を悪くします。
ジンケート処理はアルミニウム合金を亜塩酸塩を使った液体に浸漬させ、
亜鉛皮膜を形成させます。
・黒染処理:
アルカリ水溶液に処理物を浸漬し、化学反応を起こすことで処理物表面に
黒色の四三酸化鉄皮膜を形成します。
この処理は低コストであり、防錆能力があり、光沢のある黒色の着色ができます。
chemical conversion coating,conversion coating film
引用元:JIS 金属表面処理 2023
アルマイト加工(処理)のページはこちらから
硬質アルマイト処理のページはこちらから
亜鉛メッキのページはこちらから
リューブライト処理のページはこちらから
黒染メッキ(処理)のページはこちらから
お問合せのページはこちらから